1 目標
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癌取扱い規約は、各関連学会の編監修のもとで出版されています。1962年に出版された胃癌取扱い規約を初めとして、医療格差の是正、均てん化に重要な役割を果たしてきました。それまでの現場の流儀を廃し、癌に関連する組織検体はこれらの規約に基づいて病理診断されています。また、病理医と臨床医をつなぐ共通言語の役割も果たしています。さらに近年では、診療における研究方法や治療方針が記載されるものもあり、診療ガイドラインや鑑別診断のための補助的文献としての役割を確立しつつあります。
国際的には世界保健機関 (WHO) の下部組織である国際がん研究機関 (The International Agency for Research on Cancer、略称 IARC) が定めた WHO分類などの診断基準があります。これらの規約を世界標準として病理診断している病理医もいます。がん登録には癌取扱い規約のTNM分類では無く、国際対がん連合(略称UICC)のTNM分類が用いられています。
規約に基づく病理診断は病理所見により分類を行うことが基本となります。各種診断項目を点数化し、その点数によりスコアリングを行うこともあります。診断およびスコアリングは規約に記載された所見を対応表もしくは計算式より導き出す必要があります。規約の該当ページを検索する手間は少なからず負担を伴います。数値の誤入力による単純計算ミスのリスクが常に存在しました。
これらの規約における診断入力業務の効率化、計算ミスのリスク軽減を実現するために Excel を用いた専用の入力支援システムの開発をおこないました。
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